Menu

Picture Scroll-JAPAN 2013 のご案内

NPO法人「香道と日本の雅文化会」は、2013.2.15〜2.27まで
米国NYに於いてPicture Scroll JAPAN 2013を
「かさねる」と題しまして開催します。

【開催期間】

2月15日〜27日 (期間中の金曜、日曜除く)
12:00〜18:00(月曜〜木曜)、10:00〜15:00(土曜)

【イベント】
2月15日
 14:00-
   講演会「雅と香道」 青海光
  香道ワークショップ「源氏香」
  ギャラリートーク「KASANERU」玉田恭子
 18:00-
  オープニングセレモニー
  3.11, 9.11 物故者慰霊献香式
  オープニングレセプション 賛助:やまとふみこ

2月16,19,26日
 14:00-
  香道デモンストレーション「源氏香」



FRI 15 FEBRUARY - WEDNES 27 FEBRUARY 2013

15 FEBRUARY
 14:00-
  Lecture “MIYABI & Kodo” Hikaru Oumi
  Kodo workshop “GENJI KOH” Hikaru Oumi
  Gallery talk Kyoko Tamada
 18:00-
  Opening ceremony
  3.11, 9.11 Memorial Kodo ceremony
  Opening reception

16, 19, 26 FEBRUARY
 14:00-
  Kodo demonstration ,workshop & Gallery talk


TENRI CULTURAL INSTITUTE OF NEW YORK
Hours: M-Th, 12-6;  Sat, 10-3;  F&Su, Closed.
43A West 13th Street NY, NY 10011
 212.645.2800

↑TOP

Picture Scroll-JAPANとは

『源氏物語』が書かれて1000年を迎えます。『源氏物語』と『香道』は切っても切れない間柄です。

『Picture Scroll-Japan』は、源氏物語をガラスアートと香道で表現し、併せて日本の年中行事や奈良・平安時代から培われた様々な雅文化を国内外に紹介しようという活動です。

これまでに英国ロンドンで展示会を開催して海外の方に日本の雅を紹介し、高い評価をいただいています。

ガラスアート:玉田恭子(ガラス作家)
香道     :青海光(香道家)

↑TOP

 

趣意書

今般日本に対する世界の眼差しは、以前の経済中心的側面から一歩前進し、文化の発信地と言う側面(特に若者を中心に)が出て参りました。それは『秋葉原』を発信源に、欧米 近隣諸国に伝播し、その手のイベントには世界各国からの来場者も急増中とか。また、その『秋葉原』カルチャーの一端『コミック・アニメーション』の中に、日本の歴史を扱う物も多く、それを読み観た世界中の若者が、袴 高下駄や振袖の扮装で闊歩するニュース等も見る機会が増えました。

そして、一歩踏み込んだそれらの人達が、日本の伝統文化に目を向けるようになって参りました。 一度『日本の伝統的文化』に触れたなら、その奥深さ、歴史の厚さに驚嘆し、延ては日本理解の一助になってきているのです。日本人は、この機を逃してはなりません。

さて、手前は『香道』という千年以上の歴史を持つ芸道の一端を担っている者です。 『香道』とはそもそも『聞香』といい、香木を燻らし、神仏を畏怖し、その香りを文学や花鳥風月の詩歌で愛で、文物で遊ぶもので、三大芸道(華道、茶道、香道)に数えられ、『最後の芸道』と呼ばれ、書 歌 茶 花 絵 音曲 有職故実 古典修読 等々を修めた者のみが踏み込むことのできる芸道として、今なお敷居を高くし、日本人でも識者が少ない文化です。大英博物館で長く日本文化を研究してこられた人を以て、「Japanese secret」だと言わしめました。かのゲーム大国『英国』で、その最高峰のコレクション擁する博物館に、数組の『香道具』が所蔵されているそうですが、使い方が全く不明であったそうです。先般手前が英国で香を披露した時、彼の人はそのように言って興奮気味にその希少性を説いて下さいました。

奇しくも『香道』と切っても切れない間柄の文学『源氏物語』が書かれて1000年を迎え、この機に日本理解の一助になるべく、香道と源氏物語をガラスアートと香道で紹介し、併せ日本の年中行事や奈良・平安時代から培われた様々な文化を紹介しようとの一念から、この『絵巻物=Picture Scroll-JAPAN 実行委員会』を立ち上げました。ガラスアートと伝統文化のコラボレーションは不可解に思う向きもあるかと思いますが、ガラス作家 玉田女史は、気鋭ながら日本文化をよく理解し、その作風はモダンでありながら日本人のだれもがJapanese traditionalを疑わず、日本ガラスアート界に大きな足跡を残されていらっしゃいます。思えば、正倉院の文物にあって名宝と呼ばれるものにもガラスがあり、海外と日本を繋ぐ良い素材であることに女史の作品を見ていただければ理解されることでしょう。

では、設立の意図をお汲み頂き、応援頂ければ幸いです。

 

平成十九年清秋
『絵巻物=Picture Scroll-JAPAN』実行委員会
委員長 青海光(香道家)

 

↑TOP

 

2006年ロンドン展示会

2006年8月ロンドンにて『陶芸とガラス工芸による作品展示とお香の実演会』を開催しました。

『平安時代の雅』をテーマに宮廷の宴をイメージし、お正月の祝い、春のお花見、夏の七夕、秋のお月見など、今に受け継がれた四季折々の伝統行事を陶芸作品とガラス工芸作品で絵巻物世界に表現しました。

展示会の様子はこちらからどうぞ(外部リンクです)。

 

 

 

↑TOP

 

2008年ロンドン展示会

2008年5月ロンドンにて『Picture Scroll-JAPAN 絵巻物=義山で『源氏物語』を遊ぶ〜葵上〜』を開催し、盛況のうちに終わる事ができました。
関係各位にお礼を申し上げるとともに、開催した模様をご報告致します。

展示会の様子はこちらからどうぞ(外部リンクです)。

 

 

 

 

 帰国報告書

 昨年来より準備に準備を重ね行ってまいりました今回の企てに付き、先日無事英国での展示等大盛況のうちに終え帰国した事を、まず報告いたします。今企画の成功は、関係するあらゆる人の弛まぬ厚情と協力あっての事と、代表である私はじめ実行委員会総ての感謝とするところです。謹んで御礼申し上げます。ありがとうございました。

 さて、今企画は日英文化交流150周年の記念行事として、また源氏物語起稿千年の記念行事として、『Picture Scroll-JAPAN 絵巻物=義山で『源氏物語』を遊ぶ〜葵上〜』と銘打ち、去る5月14日から約二週間、在英国日本国大使館玄関ホールにて、在英日本国大使館と我らNPO法人『香道と日本の雅文化会』が『Picture Scroll-JAPAN 絵巻物 実行委員会』を結成して共催した行事です。

在英国日本国大使館主催の「Picture Scroll-JAPAN 絵巻物=義山で『源氏物語』を遊ぶ〜葵上〜」オープニングセレモニー及びレセプションには、平日の夜にも関わらず、独立行政法人日本貿易振興機構英国支所所長 井上淳様や日本国大使館関係者、日英文化交流関係者、英国日本研究者、在英日本財界関係者、在英日本芸術家、日本からの招待者等60名余の方々にお集まり頂き、在英国日本国大使館広報文化センター所長 水鳥真美公使より開会の祝詞があり、当会よりは事務局長 落合の謝辞、玉田副代表の挨拶と会が進み、歓談ののち玉田作品の称賛の声と日本の雅文化の素晴らしさを参会者一同堪能され盛会裏に御開きとなりました。レセプションでは、英国においての日本研究では第一人者であり、オックスフォード大学の日本学学科の創始者であるG,Bownas博士からも、「侘び寂ではない日本の『雅(みやび)』を紹介することは、大変に意義のあることです。」とお褒めの言葉を頂戴いたしました。

日本国大使館玄関ホールでの展示は、当文化会の副代表であり、日本ガラス芸術の第一人者でもある前出の玉田恭子先生による、源氏物語『葵』をテーマにした大変雅やかなガラスアートが展開され、8ブースに分けられたそれらは、メインブースである中央の『硝子檜扇車の車揃え(葵上車争いへのオマージュ)』『源氏物語の雅楽器』『平安時代の文房具』『源氏物語の時代の酒器』『紫式部の歌』『源氏と姫君達の交わした歌』『行器』、そして『硝子貝合せ 源氏香』と、あたかも平安時代が現出したかの様なそれらは、コンテンポラリーアートでありながら見る者を遠い千年の昔に帰す様な錯覚を憶えさせ、大使館職員の皆さんの最大級の賛辞と、期間中の来場者各位が口々に再来を召請しコレクションを希望して下さった(今企画は公的意味合いが強く、謹んで遠慮した)ことで証明されました。

また、期間中前述の『硝子貝合せ』による『貝合せ遊び』のデモンストレーションも大使館のお声掛けで開催し、日本の雅やかな『遊び事』を来場者の皆様に楽しんで頂くことも出来ました。

当会の提案する、この『Picture Scroll-JAPAN 絵巻物』という日本の雅文化を紹介する企画は、英国で大賞賛されるという成功を踏まえて、確実なものと相成りました。

今後この成功に奢る事無く、日々の研鑽を怠らずして邁進し、次なるステップ(現段階では来年度の国内外での活動)に取り組んで参ります。どうぞこれからも、皆様の変わらぬご声援やご助言賜り、当会をお支え下さいますようお願い申しあげ まして、帰国報告とさせて頂きます。

末筆ではありますが、在英国日本国大使館広報文化センターの皆様と、今企画に陰日向になって働き、手弁当で参加し又国内に留まって後方支援してくれた当会事務局諸兄に、心から謝意を表します。ありがとうございました。

↑TOP